境内伽藍について

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境内伽藍について

文明十六(1484)年創立された陽願寺は、本願寺第八代蓮如上人の教えを受け、正闡坊の名を賜った善鎮上人真宗出雲路派本山毫摂寺六世)により開創され、蓮如上人により「陽願寺」と命名されました。
十六世紀末期、岩崎村広瀬(現越前市岡本町)より現在地に移転し、その後本願寺より「院家」に列せられ、越前諸末寺の「惣録」となり、陽願寺は「御堂」と呼ばれる巨刹となりました
正徳元(1711)年の「府中惣絵図」に陽願寺は府中城に近い位置に境内を構えており、前建物は、嘉永五(1852)年の大火により焼失し、現在の伽藍は、安政三(1856)年より再建が始められ、諸堂の再建は、明治三(1870)年、陽願寺十四世藤枝澤通師時代に本堂、庫裏、対面所、御殿、鐘楼等の主な建物が完成し、その後十五世藤枝照真師時代、建物の建設・改修等を経て、当代藤枝至聖師により引き継がれています。
旧北国街道の西を南北に通る街路西側に境内が広がり、街路面に面して幕府直轄地・本保陣屋門を移築したと伝える山門(高麗門)が建ち、その両側には築地塀が巡り、山門の南には鐘楼が立ちます。山門正面には大規模な本堂が建ち、その北側に庫裏に続いて対面所、御殿、洋館、客殿が続き、庫裏の東には蓮如堂(納骨堂)が立っています。
御殿南側には、建物と一体になった広大な情緒ある池泉鑑賞式庭園が築かれています。
陽願寺の建物は、浄土真宗特有の型式を探る大型本堂に加え、対面所、御殿等を擁し、西本願寺宗主(御門主様)を迎え入れる為の施設として建てられています。
令和二(2020)年に、本堂、庫裏、対面所、御殿、洋館、客殿、土蔵、鐘楼、納骨堂(蓮如堂)を含む九棟が国登録有形文化財となりました。

(文化財調査書より一部引用)

境内伽藍ご案内

番号のついた名前を押すと、各施設の詳細を見ることができます。

① 本堂(御堂)

② 庫裏

③ 対面所・竹の間

④ 御殿

⑤ 洋館

⑥ 客殿

⑦ 鐘楼

⑧ 蓮如堂